交通事故を経験すると病院や保険会社から専門用語で話されることがあります。言葉の意味を知らずに返事してしまうと不利益を被るかもしれません。ここでは主に賠償にかかわる4つの言葉について説明します。
過失相殺 | 被害者が損害賠償請求をするとき、被害者にも過失があった場合、裁判所が被害者の過失に応じて損害賠償額を減額することを指します。交通事故では、事故当事者の過失割合によって、被害者の、加害者に対する請求額が減殺されます。 |
---|---|
素因減額 | 被害者が事故前から有していた既往症や、身体的特徴、心因的な要因といった「素因」が、事故による損害に寄与し、損害を拡大してしまうといった場合に、被害者の素因を斟酌して損害賠償額を減額することをいいます。 |
損益相殺 | 交通事故により損害を被った者が損害を被った原因と同一の原因によって利益を受けた場合に、その利益の額を損害額から控除することをいいます。これは損害の公平な分担という不法行為の理念に基づいて一定の場合に認められています。 【一例】
|
症状固定 | 治療をつづけてもそれ以上に症状の改善が望めない状態に達したときのことをいいます。 |